近畿圏の全人口は意外と減っていないが少子高齢化は進む

近畿圏に住んで感じること

長年、近畿圏に住んでいて感じることは人が減ってきたなぁということです。周囲の人たちにも近畿圏の人口減少の話をしていても、それなりに同意してもらえます。通勤電車に乗っていても、以前はもっと混雑していたはずなのに、と思うことがあります。そんな感じで私は「近畿圏の人口は減っているんだ」と納得していました。

ですが、よくよく調べてみると実際には近畿圏の人口はあまり減っていません。近畿圏全体で大体 2000 万人程度の人口があり、ここ 10 年程度ほぼ横ばいの状態で推移しています。ですが、確実に少子高齢化は進んでいます。その結果、生産年齢人口は減少してきています。その辺りの事情が肌で感じる人口減少の感触につながっていたのだろうなと今の私は考えています。

実際、近畿圏の人口動態はどうなっているのでしょうか。グラフで確認しながら見ていきましょう。

近畿圏の人口動態を見てみる

まずは近畿二府四県全体の人口推移グラフです。

BL201204-09-01.png

ほらね、近畿圏では全体の人口はそんなに減っていません。2011 年度では約 2063 万人の人口があります。一番人口が多い大阪府は 868 万人程度、兵庫県が 558 万人、京都府が 255 万人と続いていきます。この数字は 2011 年度の数字です。

増減率に関しても、さすがに近年は減少傾向にありますが、2000 年から見てみるとかろうじて増加している期間もありました。本当に微増・微減という感じですけどね。

次は各都道府県別の人口増減率推移をグラフにしてみたものです。

BL201204-09-02.png

網掛けの部分は人口が増加していることを意味しています。これを見ると、まず滋賀県がかなり踏ん張っていることが分かります。これは想像ですが工場誘致の結果でしょう。また、このグラフからは大阪府と兵庫県がぎりぎり人口維持できている様子がうかがえます。京都府は 2005 年頃までは踏ん張っていましたが、人口減少に転じていますね。奈良県、和歌山県は人口減少が進行中です。

下図は近畿二府四県の人口ピラミッドです。他の地域との比較をしているわけではないので、私としてはこんなものなのかなという印象です。

BL201204-09-03.png

さて、以下が今回私の最も知りたかったグラフです。近畿圏の生産年齢人口の動態を表したグラフです。(ちなみに生産年齢人口には 15 歳以上 60 歳未満の人口を含めてあります)

BL201204-09-04.png

やっぱり、生産年齢人口は減っていますね。人口全体は横ばいの推移であっても、少子高齢化の流れは確実に近畿圏にも襲いかかってきているようです。

このグラフでは人口全体に占める生産年齢人口の割合を被せてみました。このトレンドから理解される生産年齢人口の減少は戦慄すべきものですね。過去 10 年ほどの間に近畿圏では着実に生産年齢人口が減ってきています。この調子でいけば 2020 年頃には 生産年齢人口は全人口の半分程度になる… つまり、近畿圏の経済に携わることができる人は全体のうちの二人に一人になってしまうということです。

まとめと今後のこと

まとめるとこんな感じになります。

(1) 過去 10 年ほど近畿圏では全体の人口は横ばいだった
(2) しかし、生産年齢人口はその期間中で着実に減少を続けていた

近畿圏に住んでいる私としては、やっぱり生産年齢人口の減少が気になります。これがどの程度近畿圏の経済に影響を与えてきたのかが気がかりです。今後の近畿圏の経済動向を占う上でも、過去においての生産年齢人口減少と経済の関係性を調べることは価値があるでしょう。この点について、もう少し踏み込んで考えていきたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする