分散化する世界

HHI について

HHI という指標をご存じでしょうか?HHI とは Herfindahl-Hirschman Index の略です。ハーフィンダール指数と呼んだりもします。

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この指標は、ある産業がどれだけ競争的あるいは独占的かどうかを測るために使われています。別名、寡占度指数。公正取引委員会などでは企業買収の適否を判断する材料として使われています。

HHI は、ある産業における各企業の市場シェアの二乗和として定義されます。

例えば、ある産業に A, B, C の 3 社が存在し、そのシェアはそれぞれ 50%, 40%, 10% であるとします。この場合、HHI は 4200 になります。また、別の産業では A から E までの 5社が存在し、各企業の市場シェアは各社とも 20 % ずつであるとします。すると、 HHI は 2000 です。

このように、ある産業において、HHI が大きければ寡占的、HHI が小さければ独占的競争的であると判断できます。

GDP をベースに HHI を計算してみる

HHI を 各国の経済が集中しているか分散しているかが判断できるのではないか?そう考えてみました。早速、計算してみた結果、次のようになりました。

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このグラフを見ると、大きく 3 つの時代区分に分けられることが分かります。

まず、1970 年ごろから 1980 年代半ばまでの市場分散の時代です。そして、1908 年代半ばから 20 世紀末にかけての市場集中化の時代がありました。21 世紀に入ってから、一転して世界は市場分散の時代に入っていると考えることができます。

GDP に関する HHI が小さくなるということは、各国がドングリの背比べ状態になることを意味しています。このような時代状況において、各国はどのような動きをしてきたのでしょうか。興味の尽きない問題だと思います。

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