近畿圏の企業倒産件数を読む

企業も少子高齢化?

企業の倒産件数が 21 年ぶりの低水準なんだそうです。SankeiBiz 2012.4.9 付けで、こんな記事があります。

昨年度の倒産件数、21年ぶり低水準 「円滑化法」など下支え

なんだか私の肌感覚と一致しないのですが、そんなものなのですかね。記事を読む限り、確かに低水準にはあるようです。ですが、その一方で日本で新規に起業する人は減っています。

おや?これってどういうことでしょう。新しい企業は減っているのに退出する企業は少ない。もしかして、日本企業も少子高齢化になっているのかもしれませんね。

そんなことを考えながら、近畿圏における企業の倒産件数ってどうなっているのだろう?という疑問が湧きました。実際、どうなんでしょうね。調べてみましょう。

近畿圏の企業倒産数の推移

まず、近畿圏の企業倒産件数を年単位で見ていきたいと思います。

BL201205-03-01

少し分かりにくいですが、 棒グラフを見る限り 2009 年頃がやっぱり企業倒産件数が多かったようですね。その後は何とか持ち直している様子です。折れ線グラフで前年対比を被せてみましたが、確かに 2010 年以降で見れば近畿の企業倒産件数は減っているようです。

足下の企業倒産状況を月単位で見る

次は月単位で近畿圏の企業倒産件数を見ていきます。2012/05 時点での直近データですね。まず、絶対数で見てみましょう。

BL201205-03-02

近畿全体では確かに企業倒産件数が減っていると言えます。ただ、これって大幅に改善されたと考えていいのでしょうか。私としては判断がつきかねます。この指標の見方が自家薬籠中のものになっていないということです、まだまだ修行が必要ですね。

今度は近畿全体の 2011 年度の企業倒産件数を前年同月比で見てみます。

BL201205-03-03

網掛けの部分は企業倒産件数が増えているということを意味します。逆に前年対比が 0% 以下の場合は改善されているということです。このグラフを見る限り、確かに 2011 年度は近畿全体で改善されていることが分かります。正確に言えば、 “2010年度よりマシになった” ということです。

最後に、京都府、大阪府、兵庫県の企業倒産件数の前年同月比のグラフを載せておきます。

BL201205-03-04

ただ、このグラフを見たところで何とも判断がつかない動きをしているんですよね。どう読めばいいのかなぁ…。過去 12 カ月中で前年度より企業倒産件数が悪化したのは、京都府が 1 回、大阪府が 5 回、兵庫県が 2 回となっています。大阪府の回復基調が弱いと見ればいいのかな。

まとめと課題

何とも歯切れの悪い分析になってしまいましたが、簡単にまとめるならば

(1) 近畿圏の企業倒産件数は 2010 年度に比べて下げ止まっている

とでもなります。少なくとも確実にこの点は言えることですね。

冒頭に書いたことですが「少子高齢化する日本のカイシャ」という(可能性としての)モノの見方はネタとして面白いと思います。もちろん日本の社会全体にとっては大問題でしょうけれども…。このモノの見方は妥当なのかなと自分自身でも半信半疑な面もあるのですが、心の片隅にはとどめておきたいと思います。

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