欧州がクシャミをすると中国が風邪をひき日本が下痢になる

小宮一慶さんのこと

私が凄いなと思うコンサルタントの1人に小宮一慶さんという人がいます。最近、小宮さんは欧州の問題についてこんな記事を書いておられます。

日経Bizアカデミー:再び緊張が高まる欧州の金融不安、選挙の行方を世界が注視

この記事の中で私がなるほどと思ったのは欧州と日本の関係です。欧州は中国を介して日本の経済に影響を与えているのです。どういうことかと言うと、中国の主要輸出先は欧州です。したがって、欧州経済の変調は中国の輸出を悪化させます。また、日本は中国に生産財や部品を輸出しています。ということは、欧州の経済情勢は中国を経由して日本に影響があるわけです。

確かに言われてみればそうです。

では、一体、中国から欧州への輸出はどのような状況になっているのでしょうか。中国の輸出について調べてみたので記事にしてみたいと思います。

中国の輸出状況

中国への輸出状況を調べようと思うと、中国当局の税関のデータを参照すれば良いようです。ですが、さすがに私も中国語は読めません。なので、今回は JETRO にあるデータを参照しました。JETRO が中国の税関についての統計をまとめています。

では中国の輸出状況を参照してみましょう。まずは地域別の輸出状況です。

BL201205-14-01.png

確かに欧州は中国の輸出先で第 2 位の地位にあります。北米よりも多額の輸出を行っているわけですね。

このような状況であれば、中国が欧州の問題に大きく関与しようとするのも合点がいきます。欧州問題というと中国があれこれ画策していたようで、私は何故なのだろうと不思議に思っていました。その裏にはこういう状況があったのですね。

また、地域別ではなく国別で中国の輸出状況を見てみましょう。

BL201205-14-02.png

まず、アメリカが最大の輸出国ですね。次に東アジア諸国である日本、韓国と続いていきます。このように見ると、日本と中国の結びつきは相当程度に強いことが分かります。日中相互間の輸出入はもはや抜き差しならないレベルに達しているのでしょう。

さて、欧州に関しては、ドイツ、オランダ、イギリスと続いていきます。国単体で見れば、輸出額はそれほど大きくはありません。ですが、これらの国々が集まった欧州全体で見るならば、その輸出額は非常に大きいものになっているようです。

目が離せない欧州の状況

このように中国は欧州に多額の輸出を行っています。そのため、欧州の動向は確実に中国経由で日本に影響を及ぼします。日本経済の今後を占ううえで、やはり欧州の動向は見逃せないようです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする