今度の光は本物か?-2012年3月までの景気動向指数を読む-

3.11 という痛恨事

こんな恨み節を言っても仕方のないことですが、ここ数年、日本は多くの苦難に見舞われました。

まず、2008 年に起きたリーマンショックです。リーマンショックを天災と言うには少々無理があるかもしれません。しかし、日本が制御できる問題ではなかったことは確かです。リーマンショックを引き金として世界は悪夢のような時期を過ごすことになってしまいました。そして、日本もその運命から逃れることはできませんでした。

それだけではありません。2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は、日本にとってまさに痛恨の出来事でした。震災そのものによる被害、津波の恐ろしさ、そして、とうとう発動してしまった原発問題という時限爆弾。これだけの難題が日本に突き付けられたのです。

私は 3.11 のことを日本史に残る痛恨事だと思っています。悔んでも悔やみきれない。何故なら、あの事件は日本が復調期の途上に起きた出来事だからです。

復調期にあった日本経済

2010 年の秋ごろから、実は日本は復調期にありました。復活の兆しが見えていたのです。

BL201205-16-01.png

BL201205-16-02.png

上のグラフは景気動向指数の推移をプロットしたグラフです。特に CI の推移を見てみると 2010 年の秋ごろから良い感じに上向きになっています。この時期、日本の経済はその傷が癒えつつあったのです。

2011 年の初め頃、ちょうど東日本大震災の起きる少し前に私はこのグラフを見ていました。そして、直観的に「大丈夫かもしれない」と思っていました。長かったリーマンショック後の先の見えない暗闇の中に一条の光を見た気がしていました。

ですが、無情にも 3.11 が日本を襲いました。

日本の経済は、またもや暗闇に包まれてしまったのです。

今度の光は本物か?

ただし、少し希望のあるお話もあります。

グラフを良く見てみると、2012 年に入ってから CI がやや上向き加減になっています。3.11 以降の数カ月、経済状況はあまり芳しくありませんでしたが、2011 年度と 2012 年度を比べてみると CI の挙動が微妙に異なってきています。

微かではありますが、ここに光がある。

今度こそ、この光だけは大切に育てていかないといけないと私は思うのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする