書評 / 毛受敏浩 「人口激減-移民は日本に必要である」

移民問題というタブー

移民という問題は今の日本ではほぼタブーと言ってよい問題ではないでしょうか。移民問題を取り上げると必ずと言ってよいほど否定的な反応が返ってきます。ですが、移民受け入れという解決策ほど速効性のある解決策はないだろうと私は思っています。

確かに、人口減少という問題に対して、高齢者の活用や女性の活用などの方策はあります。そのような措置によって日本の生産年齢人口の水増しはできると思います。ですが、絶対数が足りない。それは弥縫策に過ぎないのです。

海外から見れば、日本は少子高齢化による人口減少に何らの対策をしようとしない無策な国としか見えていません。他人事だからなのでしょうが、海外の人たちは日本の人口減少という問題をドライに見ています。ドライに見ている分だけ、その問題の所在がありありと見えているのだと思います。彼らはストレートに「日本は移民を受け入れてはどうか?」と言います。

移民受け入れは日本の中で語られる機会は少ない。日本人は人口減少という問題があることを直視していないのではないかと勘繰りたくなります。ですが、その態度は非常にまずい。日本の人口減少という問題は、もはや一刻の猶予もならない喫緊の課題です。

人口問題を考える人ならば読むべき本

本書は日本の移民受け入れの問題を真正面から取り扱っています。これは想像ですが、本書の著者にはかなり辛辣な反応が返ってきたのではないかと思います。実際、Amazon の書評を見ていても評点の低いものが多く見受けられます。
そのようなリスクを抱えながらも本書のような根本的な問題提起をした著者に私は敬意を表します。大変に勇気のある行動だと思います。

移民受け入れは劇薬です。移民の受け入れによる様々な弊害が想定されます。しかし、それは確実に効果のある薬です。人口問題を本気で考えるならば、移民受け入れの賛否を問わず、本書を読んでおくべきだと私は思います。

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