facebook は exit の季節へ

facebook の IPO

facebook の IPO が話題になっています。同社は 5/18 に IPO を行います。今回の資金調達額は最大で 160 億ドルにも達する勢いだそうです。1 ドルが 80 円で計算すれば 1 兆 2800 億円の資金調達額になります。兆越えですよ!実に凄い話です。

ですが、facebook はこれからも成長企業として君臨し続けるのでしょうか。

そんなに話は甘くないと私は思います。今が facebook の最盛期だと私は考えています。

facebook から離れる人たち

このような facebook の IPO という宴の陰で、こんなニュースが流されました。

THE WALL STREET JOURNAL 日本版 / GM、フェイスブックでの有料広告を取りやめ (2012/05/16)

この記事を読むと、GM は facebook での広告出稿に効果を認めていないようです。効果のない広告にお金を払う広告主はいません。無料の広告は続けるようですが、GM が facebook の広告に疑義を呈したという点が重要です。

また、facebook のユーザ数が減少傾向にあるという記事もあります。広告主ばかりではなく、ベースとなる一般利用者の数も減少傾向にあります。

J-CAST ニュース / 2011年に入ってユーザー数減少 本家米国で「フェイスブック疲れ」(2012/05/08)

この記事は本国アメリカでの話です。日本は facebook のトレンドが時間差を伴ってやってくるはずなので、現時点でユーザが減ってきたと感じる人はまだ少数ではないかと思います。しかし、アメリカでは少しずつ facebook から人が離れ始めています。

ここでのポイントは facebook の IPO という話の裏側で利用者が離れつつあるという点でしょう。簡単に言えば、表向きは盛大なパーティをしているのですが、その舞台裏ではユーザ基盤が次第に失われつつあるということです。

平気でプライバシーを売り渡す人々

冷静に考えてみれば、facebook の完全実名制というのも不思議な話です。この仕組みで誰が得をするかと言えば、facebook の運営者だけでしょう。

ユーザがプライバシー情報を多く公開すればするほど、その情報自体がfacebook の運営者の資産になります。facebook はあなたのことを全てを見通すことができます。このような個人情報を広告主に提供することで facebook は利益を手にすることができます。

逆に、ユーザは自分の個人情報を facebook に差し出すことにどんなメリットがあるのでしょうか。

実名で話をするから安全? - だとしたら街中で知らない人と話はできませんよ。

実名だと知人と濃密なコミュニケーションができる? - だけど、そんな濃い付き合いに疲れてきたから facebook を脱退する人が増えているんですよね。

実名だと自己分ランディングができる? - 確かにそうかもしれませんが、その代償は非常に高くないですか。少なくとも facebook の方がはるかに得をする仕組みに付き合わされているだけではないですか。

私は facebook の完全実名制というのは巧妙に仕組まれた洗脳だと思うのです。ネットはすべからく実名でなければならないという根拠なき強迫です。冷静に考えれば、そんなことはありません。どのような名前を名乗るかは利用者の自由です。それを否定することはおかしい。

faccebook は exit の季節へ

結局、利用者側も facebook が張り子のトラだということが分かってきたのではないかと思います。完全実名制を強制して参加者から個人情報を引き出してきた手腕は見事ですが、ユーザもその手口に辟易してきています。また、広告主側も同様に facebook から距離を取りつつある。このトレンドは現在進行形なのです。

さて、足下が崩れ始めている中での facebook の IPO です。これは何を意味するのでしょうか。結局、今が最後の売り時だということです。もうこれ以上の成長は期待できない。パンパンに膨れ上がった企業価値は今後しぼんでいくだけです。ならば、今のうちに売り払ってしまえ。結局はそういうことだと思います。

facebook は exit の季節に差し掛かったのです。

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