車が売れない!-縮む欧州の自動車市場-

ちょっと気になる記事

最近のニュースを見ていて、おや?と思う記事がありました。欧州で4月の新車登録台数が対前年度比 6.9% も減少したという記事です。

記事をよく読むと、イギリス、ドイツはそれぞれ 3.3%、2.9% の新車登録台数が増えています。その一方で新車登録台数が減っている国もあります。フランスでは 1.9% の減少です。イタリア、スペインはそれぞれ 18.0%、21.7% もの減少になっています。

欧州で自動車販売台数が減ることは日本にとっても大きな影響があるはずです。これはマズイのではないかと思います。欧州の自動車販売台数(新車登録台数)の数字をもう少し詳しく検討する必要がありそうです。少し調べてみましょう。

縮む欧州の自動車市場

まず、欧州全体で見ると、リーマンショック以降、自動車販売台数は減少傾向にあります。それは下図のグラフを見れば理解できることです。欧州の自動車市場は縮小傾向にあるのです。

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しかし、欧州の全ての国で自動車市場が縮小しているわけではありません。ドイツやフランスなどでは自動車販売台数は増加傾向にあります。これらの国では、リーマンショック以降、じりじりと新車販売台数は増えています。

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フランス、ドイツは欧州の中でも自動車販売台数が多い国です。ツートップの国です。これらの国で新車販売台数が増えているにもかかわらず欧州全体の新車販売が減っているということは、他の国での落ち込みが激しいということです。

グラフからはイタリア、スペインで新車販売台数が落ち込んでいることが読み取れます。これらの国は経済的に緊迫した状況が続いています。新車販売台数は景気動向のバロメータでもあります。イタリアやスペインで新車販売台数が盛り返してこないということは、これらの国の景気がまだまだ先の読めない状況が続くということを意味します。

面白いのはオランダですね。やっぱりオランダという国は自転車なのでしょうか?リーマンショックの後もそれほど需要の落ち込みが見られません。また、そんなに経済的に苦しいわけでもないはずなのに、新車販売台数はそれほど伸びていません。そもそも自動車に関心が無い国なのでしょうか。オランダというのは非常に面白い国です。

日本への影響は?

欧州での日本車のシェアはそれほど大きくありません。トヨタで大体 4% 程度のシェアになっています。このことから、欧州の自動車市場が縮小することによる日本企業への影響は大きくないのかもしれません。

ですが、自動車が売れないということは他の財も売れないということです。だって、お金が無いんですからモノなんて買えるわけがない。

また、欧州の経済は中国経由で日本経済と連動しています。欧州の経済がくすぶったままだと、結果的に日本経済も影響を受けてしまいます。欧州の新車登録台数の数字を見る限り、日本の経済の復活もまだまだ遠いのかもしれません。

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