少子高齢化の世の中を若い人はどう生きるべきか?

就職できない若年層

最近、世代間格差ということを考えています。今さらなのかもしれませんが、日本の根本的な問題は世代間格差なのではないか、そういう風に考え始めています。そして、よくよく考えていけば、これは結構妥当性のある話ではないかなという方向に傾きつつあります。そこで今回は世代間格差を下敷きにしたお話をしてみたいと思います。

今、とにかく若い人の就職難ということが言われています。若い人ほど辛い時代です。

普通に考えれば、少子高齢化というのは「若い人が減る」ということです。つまり、若い労働力の供給量が減っているのです。そんな中で、新卒の就職率が大きな問題になる。これはとんでもないことです。ただでさえ供給量が少ない上に仕事に就ける率が下がるということは絶対数で考えれば若年就業者数が大きく減っているということです。

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数字を見ても、確かに若年層の就業者数は減少しています。それは上図のグラフからも明らかでしょう。大学新卒が丁度位置するはずの 20-24 あたりの就業者数が 1990 年と比較して大きく減少しています。その一方で、55 歳以上の方々については就業者数が増加しています。

本来であれば若年労働力は希少価値が出るはずです。探しても見つからないのですから供給面だけで見れば価値は高まるはずです。ですが、若い人がこれほど苦しむということは、若年労働力に対する需要が大きく落ち込んでいるのでしょう。

何故、若年労働の需要が減るかと言えば、細かい要因はいろいろと考えられるにせよ、究極のところは経済成長の明るい見通しが描けないからだと思います。きちんと将来に対する成長の見込みがあって、皆がそれを信じて頑張れるようにすれば、最終的には若年労働者の就業問題も解決されていくと思います。

ただ、経済成長を目指すべきだ、という総論だけでは何も前に進みません。若い人の視点からどのように今という時代を生き抜いていけばいいのかを、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

これが若者の生きる道?

客観的に考えて、若年層よりも高齢層の方がお金を持っています。つまり、需要としては高齢層の方が大きい。これは動かしがたい事実のように私には思えます。需要のあるところには供給が生まれるはずです。そして、これからは高齢者向けのサービスが花盛りになる。世代間格差の観点から考えれば、この流れは必然だろうと私は思います。

ここでのポイントは、世代間格差という視点でモノを考えるとき、世代という軸で物事を分類するのが妥当だろうということです。需要に関しては世代で分類できます。同様に供給に関しても世代で分類することができる。ここでは、需要と供給を世代で分類して考えを進めてみたいと思います。

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世代という分類の仕方で需要と供給を切り分けてみると上図のような 2 by 2 のマトリクスが描けます。各エリアに関して分析を進めてみましょう。

まず、エリアA は高齢者の需要に対して若年層が製品・サービスを供給するというモデルです。これが一番実現性の高いモデルだと私は思います。誰でも思いつくでしょうが、一番ありがちなのは介護ビジネスでしょう。ですが、それだけではありません。アイデア次第でいろいろと考えられます。例えば、アミューズメントビジネスが有望かもしれません。ご存知ですか?今、ゲームセンターは若い人の溜まり場ではありません。ゲームセンターは高齢者向けのアミューズメント施設に変貌しようとしています。このようなケースから考えると高齢者の方々を若い人たちが楽しませるという仕事は有望だと言えるでしょう。

このエリアは今後あっと驚くようなサービスが出てくると思います。それは何かって?それが簡単に分かれば私も苦労なんてしません(笑)。具体的にどうなるかまでは私には分かりませんが、今後伸びてくるモデルは「高齢者需要・若年者供給」のモデルになるのは確実ではないでしょうか。

エリア B も伸びてくるかもしれません。そもそもパイが大きいので、もう一働き同年代のために頑張ろうと考える高齢者の方も出てくるのではないでしょうか。これまた具体例を述べろと言われると困ってしまうのですが、高齢者のオピニオンリーダーとかが出てくると面白いのかもしれません。高齢者が主催する高齢者向けの SNS みたいなものが流行ったりするかもしれません。これって結構良いことだと思いますよ。

一つ注意しないといけないのは、エリア A と エリア B は競合してしまうことです。ですから、若年層には若年層なりの、そして高齢者には高齢者なりの製品・サービスづくりが重要になってくると思います。と言っても、お互いにとっての得意分野がダブることはないかもしれません。なので、自然と棲み分けが行われるのかもしれません。

意外とエリア C が面白いことになるのかもしれません。確かに若年層は数も少ないしお財布にも大した金額が入っていないのですが、供給者自体も少ないので意外と需給バランスが取れてしまうかもしれません。そうなると結構面白いですね。

このエリアのメリットは将来において(パイは小さいものの)成長が見込めるという点でしょう。時間が経てば、エリア A でお金を稼いだ同年代の人が増えてくるはずです。確かに今は辛いかもしれませんが、10 年ほど先の同年代に向けて一生懸命サービスを提供するのは悪い選択ではないかもしれない。10 年後に誰もが羨む成功者はここのエリアで臥薪嘗胆した人になるかもしれません。

最後のエリア D ですが … ここは多分不毛の地でしょう。現時点では若年者需要を狙う高齢者というのは考えにくいです。今後も当面は何も起きないと思いますので、このエリアについては分析を割愛します。

以上で分析はおしまいです。ですが、このように考えていけば、若年層の未来について何とかなりそうな気がしてきませんか?

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