消費税増税と世代間格差

何やら増税だそうですが…

今、消費税増税で野田内閣が大騒ぎになっています。この問題は大きな問題なのでしっかりチェックしていかないといけないのですが、私はあまり追いかけることができていません。何をやってるんだろうな、この人たちは… という感じで見ています。

今このタイミングで増税するというのは、普通に考えて経済成長にとってマイナスにしかなりません。だから、どう考えても増税なんてしない方がいい。私にはそうとしか思えません。

ですが、その一方で国家財政の破綻というリスクもあります。国の借金が膨らみ過ぎて首が回らない。だから、増税をして財政再建を進めていかなければならない、という言い分もあるのかもしれません。ただ、ここには大きな落とし穴があるように思えるのです。

借金そのものは問題ではない

私は財政学のような経済政策に関する学問を学んだことがありません。なので、このような問題を考えていく上では、私の手持ちの道具であるコーポレートファイナンス的な発想を下敷きに考えていくしかありません。なので、これから述べることは間違っている可能性もあります。その点、お詳しい方にはご指摘いただけると助かります。

まず、少々話の本筋から外れるようではありますが、そもそも借金があること自体は問題の本質ではないという所から話を始めてみましょう。借金もうまく付き合えば武器になります。そうでなければ、金利商売などというものが数千年の歴史を超えて存続するわけがありません。

むしろ、借金をして何をするかが問題です。借金をすれば利息の支払いが必要になりますが、その利息の支払額を十分返済できるだけの「お買い物」を普通はするわけです。簡単に言えば投資をするのです。国の場合、投資と言えば具体的には公共事業でしょう。そのような投資は借金に対してバランスするように資産計上されることになります。そして、その投資から生み出される収益で十分に利払いができるかどうかを普通は借金するタイミングで考えるわけです。それは事業計画の一部として当然考えなければならない「当たり前のこと」です。

そんな「当たり前のこと」を国家財政はやってきたのかなという点が私には甚だ疑問なわけです。このあたりはきちんと資料を漁って数字で確認していくべき点ですが、調べる前から何となく答の想像がついてしまいます。んなもん、どうせやっているわけがないだろう、と。キチンとやっていれば、財政問題が起きるとは考えにくいです。恐ろしい事に、国が「放漫経営」を続けてきたそのツケが溜まりに溜まって財政問題として噴出してきたと考えるのが自然でしょう。

とはいえ、このような糾弾をしたところで詮無いことです。目の前の問題は、借金が膨大にある(確か 1,000 兆円ですよね…)、利払いは嵩む、利払いのための事業収益はショボイ… だから消費税増税の収益を利払いに回す、と。やっぱり、何度ここまでの文章を読み返してみてもどうにも釈然としない気持ちになりますが、結局、問題のポイントは膨大な借金の利払いをどうするかという点にあるということです。

増税で苦しむのは誰か?

ただ、ここにこそ大きな問題が潜んでいるように私には思えます。これって結局、世代間格差の拡大を招くだけではないかと思うからです。

お金の流れを整理してみましょう。消費税というのは老若男女平等に課税される方式です。世代に関係なくお金が徴収されて国の収益になります。そのお金は国債の利払いに充てられるわけです。では利息の支払い先は誰でしょうか。まずは国内の金融機関です。そして、その金融機関にお金を預けている人は誰でしょうか。そう、相対的に高齢な世代の人たちなのですね。若年世代は本当に貧乏で、金融機関にまとまった金額なんて預けることはできていません。

簡潔に図式化すると、消費税で若年世代から吸い上げたお金が高齢世代に支払われる国債利息に化けるということです。

もちろん、金額的なインパクトがどの程度になるのかの試算を行っているわけではありませんから、実際には大した影響はないのかもしれません。この点は私としてももう少し勉強しないといけない点です。

もし仮に金額的に影響が大きかった場合、この図式が「副作用」によるものであると私は信じたいです。この図式を本気で消費税増税の狙いにしているとは信じたくありません。もし、そうだとすれば、若年世代をどこまで締め上げるつもりなのでしょうか…。しかも、この締め上げは序の口なわけでしょう?本当に若年世代が持たなくなることが危惧されます。

そうではなくて、世代間格差の拡大という消費税増税の「副作用」がきちんと認識されているならば、この「副作用」を抑える処方をきちんとするべきではないかと私は思います。そんなことって話題になっているのですかね?こちらも私の不勉強でよく分からないことなのですが…

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする