景気の二番底に突入した英国の苦境

英国が景気の二番底へ

あまり注目されていないのかもしれませんが、なにやら英国が景気の二番底に苦しんでいるようです。

Le Royaume-Uni confronté à une récession plus forte que prévu(予想以上の景気後退に直面する英国)[Les Echos : 2012/06/28]
UK recession deeper than thought(予想以上に英国景気が悪化)[the guardian : 2012/06/28]

実際に英国の景気関連指標を参照してみても、あまり芳しい状況とは言えないようです。

2008 年頃からの世界同時不況の波にさらされて、英国も景気が一気に悪化していました。2009/Q2 あたりまで英国の GDP は綺麗に急降下していますね。また、景気後退の結果として失業率も 8% 台にまで悪化しています。

その後は、所謂「雇用なき景気回復」が続いていたようです。失業率は 8 % 台に高止まりしたまま、少しずつ GDP が伸びていました。

しかし、2011/Q3 ごろから、再度 GDP が低迷し失業率も上昇してきました。景気の二番底に突入というわけです。恐ろしいことに、失業率が 9 % にタッチしそうなところまで追い詰められているようです。

ここでも評判の悪い緊縮策

景気後退で苦しむ所はどこも同じような問題を抱えているのでしょうか。英国でも緊縮財政に対する批判が高まっているようです。

焦点:英政府の財政緊縮路線は正念場、成長促す支出求める声も[ロイター : 2012/07/03]

景気の二番底を迎えているにもかかわらず緊縮財政を続けるとは何事か!というわけです。このあたりの構図はどこの国も同じですね。日本でも、政府は公共事業を積極的に進めるべきとする人たちがいます。それと同じことなのでしょう。

あまり、英国の景気悪化の話が大きく語られることは少ないように感じます。欧州の大陸諸国の動向に気を取られ過ぎているからでしょうか?それとも、英国の動向はあまり重要ではないと考えられているからでしょうか?そのあたりの事情は私には分かりません。

ですが、欧州が一段落しそうな雰囲気が出てきたいのと対照的に、今度はアメリカの経済的な不調が問題視され始めたように感じます。欧州の大陸諸国から英米へ世界の目が向きつつある。そういう流れの中で、英国の二番底の問題を見ていかなければならないのかもしれません。

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