ユニクロのブラック企業っぷりを暴露する週刊文春記者の意地

週刊文春がやってくれた

年末になって週刊文春が特大ホームランをやってくれました。この記事は本当に凄い。ジャーナリストの横田増生氏が昨年10月から現在までユニクロに潜入して、そのブラックな実態をつぶさに観察したレポートです。

潜入取材で実態を暴露!とか結構ありがちな話ですが、このレポートは、今までの経緯とか背景とかを見ると、全てが執念に彩られているようで実に読み応えがある一品に仕上がっています。

横田増生氏の執念

週刊文春の記事は横田増生氏によるものです。同氏は「ユニクロ帝国の光と影」という本を書いていました。書名から明らかなようにユニクロの暴露本です。

この本はいわくつきの本で、ユニクロ側が出版社側に2億2000万円の損害賠償を求めて裁判まで行っています。結果は、東京地裁、東京高裁、最高裁でユニクロの敗訴でした。ユニクロ側からすれば勝訴でなくても圧力がかかれば十分で、本気で賠償金を取ろうとまでは思っていなかったでしょうけど。

判決確定後、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正社長は次のように語っていました。

<悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね>(「プレジデント」2015年3月2日号)

ユニクロ側もまさかこの挑発に横田増生氏が応じるとは思っていなかったでしょう。しかし、実際は横田氏は挑発を受けて立ちました。法律に則って本名を変えてまでユニクロに潜入したところ、ここが本当に凄い。こういうトコトンまでやるジャーナリスト魂には頭が下がります。

ブラック企業バッシングの追い風

ここ最近、ブラック企業バッシングが世の中で流行しています。電通の高橋まつり(24)さん過労死自殺の件はその象徴的な出来事です。

電通がやらかしたか!という話になってくると人々の間で大変話題になります。Twitter上でも数日間、電通の過労死自殺のTLが収束傾向を見せませんでした。多くの人が”電通”と”ブラック過労死”という二つの観点から興味を持ったことは確実です。電通を叩きつつ、返す刀でブラック企業一般を叩く。電通の過労死自殺を取り上げた仕掛人は相当の策士だと私は見ています。

電通=ブラック、ユニクロ=ブラック、、、こういう流れがトレンドとしてできつつある中、ブラック企業バッシングの第二、第三の矢が待っているはずです。叩かれる企業の大方の予想はつきますが、これからも暴露されていくでしょうね。

今回の週刊文春のユニクロのブラック企業っぷりの暴露記事は、こういったブラック企業バッシングの流れに乗って読まれもするだけでなく、この流れをますます加速させるものになりそうです。

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