移民とロボットに負けない日本人になるために

ブラック企業が淘汰された先の世界

最近、日本社会でブラック企業バッシングが猛威を奮っています。

電通の過労死事件の件以降、加速度的に日本社会がブラック企業バッシングに向かっていると私は感じています。また、つい最近の話ですが、ユニクロのブラック企業っぷりの実態暴露記事が週刊文春に掲載されて話題となりました。今後さらにブラック企業バッシングの追い風が吹いていくことになるでしょう。

単純に心情的な理由からブラック企業が叩かれているわけでもありません。労働環境が改善されているのは少子高齢化という背景があるからです。最近、このブログでも生産年齢人口の状況を調べてみました。日本社会では生産年齢人口が年々減っています。需要と供給の関係から、労働環境が改善されることは当然でもあるのです。

実際、労働環境は改善されつつあります。企業の側でも労働環境改善の取り組みが進んでいることが日経新聞のこんな記事からも読み取ることができます。

さて、人々が働く時間が減れば、全体としての生産高が目減りすることが予想されます。労働環境が改善されれば、今まであったはずの生産高をどのようにして維持していくのか?という問題が大きくクローズアップされてくるでしょう。

移民かロボットか

今後、日本で恐らく喧伝されるであろうシナリオは二つあります。まず一つ目は移民政策を推進しようという流れです。そして、もう一つはロボットとかAIを活用することで足りないところを補おうという流れです。

日本でも移民政策の話が大真面目に議論されるようになるでしょう。移民によって安い労働力を買えるようになるはず、という甘い期待を抱いている人たちは移民の受け入れを支持するでしょう。本当に日本で移民政策がうまくいくかどうかについて私は懐疑的なのですが、日本社会が移民に向けて突き進む可能性は大いにあります。

もう一つの流れとして、ロボットによる労働力代替という流れも確実に出てくるでしょう。既に、ロボットやらAIによって人々の仕事が奪われる!という言説が世の中に広く流布されています。最近で言えば、アマゾンが日本でも倉庫内でロボット導入を積極的に進めるという記事がありました。こういう話も今後は確実に増えていきます。

日本人は本気で生産性向上すべき

移民あるいはロボット、いずれの道を選択しても、今の日本に住んでいる働き盛りの人たちは窮地に陥ることになります。その点は本当に心しておいた方が良いです。

単純にブラック企業が駆逐されて喜んでいるだけではいけません。ブラック企業バッシングという現象は心情的な面だけで捉えてはいけません。もしかしたら、本気で自分の仕事がなくなるのかもしれないという危機感を持って観察しておくべきです。

では、自分たちの仕事を奪いかねない移民政策やらロボット導入の流れ、それ以外の方向性はないのでしょうか?茨の道ではありますが、皆無というわけでもありません。

それは、今、日本で仕事をしている人たちが本気になって生産性向上を目指すという道です。

競争相手となる移民とかロボットは強敵です。これからの日本でまだ仕事をし続けるということは、こういう強敵と戦っていくということに他なりません。競争を回避することは恐らくできないでしょう。

本気で日本で仕事をし続けたいと思うなら、死に物狂いで自分自身の生産性を高める努力をしないと駄目です。今まで非効率な仕事の仕方をしてきた日本の働く人たちも、ここは年貢の納め時と諦めて、本気で生産性向上に取り組むべき時代がやってきたのかもしれません。

本当に大変な時代がやってきてしまいました。